もりぞ〜blo

想いつきをただ残す

惹きつける とは

この人の話をもっと聴きたい

この人の過去をもっと知りたい

なにより、話聴いてておもろいなあ

 

こうなりたいの目標になるような人やと思うし

そういう風になれればもっと楽しくなるのがわかる

でも、実際どういう行動をすればそこに近づけるのか

どういう話し方をすればそこに近づけるのか

そう考えて実践する人ってまあおらんよね?

 

 

小学校6年生の頃

木に登っては怒られ、鬼ごっこではつかまったことがない黄金時代

当時担任やった大槻先生ていう先生がいたんやけど

色んな小学校を回ってるっていう話をきいてた

結構問題の先生なんかな?大丈夫か?

って考えてたけど、実際は問題学級をまともに改善するスーパー先生やったらしい

自分のクラスが問題学級かはと言われたらそうではないと思うけど

その意図があって担任になったと思ってた

それまでの先生の授業って

1〜6時間目まで授業があって、カリキュラムに沿って黒板に書いて説明する

ごく普通の授業やんね笑

 

でもこの先生は違った・・・

どう違ったかというと

 

       1時間目はただの話

 

ただの話ってなんの話?

ってなるけどほんまにただの話

例えば先生の昔の話。よう虫採りにいったとか、サッカーばっかしてたとか

それこそ学級崩壊してたクラスの話、昨日食べたご飯や家族での会話の話

それこそほんまに色々

何がすごいって

 

     毎日毎日1時間目はただの話

 

これがどれだけすごいことかおわかりいただけたでしょうか?笑

月火水木金土日とあるけどまあ土日は抜いて〜

週5日間!

月20日間!

年にすると。。。。まあいっぱいありますよね

一年間を通してイレギュラーな日を除いて1時間目絶対にただの話やったんよね

それって教育者として生徒の前に立ったからこそわかる

とんでもなくすごいこと

授業は一コマ45分

45分間特にビックイベントでもないことを、

ひたすら喋るって相当練り込まれてるか

濃いエピソードがないと話せへんし聴いてるこっちも集中力もたん

 

普段先生は結構怒りっぽいしキツく言う性格もあって、女子に嫌われてたし(こう言うと語弊があるか)

男子からもだいぶ恐れられてたから決して生徒と距離が近い先生かって言われたら近くはない

やけど、その1時間目の話は

皆聴いてた

皆笑ってた

皆1時間目が楽しみやった

 

なんでなん?

NANDENAN?

why is that?

 

旅授業を始動させる前、人を惹きつけるってことは、自分を前面に出して認めさせることから始まると考えてた

ある程度自分のキャラクターは気に入ってたし自信があったから

本題に入る前から自分を主張してプラスに注目してもらってた

その方が生徒も本題を受け入れやすいし話し方スッと入るはずやから

実際その通りやったしそのやり方が自分スタイルになってる今日この頃

 

でも大槻先生は違った

先生の普段は生徒には驚くほど受け入れられてない

でも先生が話し出すと、自然とおしゃべりがなくなって

教室全体が聴く体勢に入る

 

22歳の自分は考えた

 

単純におもしろい!

 

笑えるし、感動するし、なによりも

 

共感できるような内容と話し方 

 

だということ

話し方がうまいからそう思えるだけやろー

まあぶっちゃけそれもある

共感できるだけで45分小学生の集中力を保たせるのはほぼ不可能

でも圧倒的に共感できるような内容で

かつ、小学生の自分たちにも理解しやすい話し方で話しているのが当時の自分でわかった

 

皆も大人になって、誰かに何か説明するときに

ついつい専門用語を使ってしまったり、業界用語のカタカナをつかったり

自分よがりの話し方になっていることはないだろうか?

(自分も多々あります・・笑)

話す相手は他人であり、自分とは違う人生を送っている

知っていることも知らないことも色々ある

こんなこと誰もがわかっていること

でも話し始めるとそこの一番根底の部分の配慮が抜けてしまう

これぐらいは知ってるだろう

これぐらいは歳的に経験してるだろう

そういう無意識での考えが会話においての配慮の欠如である

実は相手は自分は話そうと考えている物事について何も知らないと仮定して話すことはとても大切なこと

自分の知らない用語や知識を言われると、人は会話に対して違和感を覚え

本来共感を得れた場面でもそこの引っ掛かりで

不完全燃焼で終わってしまったり興味が湧かなくなることも少なくない

 

話を戻すと

大槻先生はその部分を本当によく理解していたと思う

ときよりうんこやおしっこの小学生男子がゲラゲラ笑いそうな単語を織り交ぜつつ話す内容はスッと入ってくる

理解しやすい話し方は共感しやすく、その話(ストーリー)に入り込みやすくなる

 もっとわかりやすく言うと

話したいことを相手がイメージできる内容で例える

それから本題を話すということ

これだけでぐっと相手の理解度が上がる

 

惹きつける話し方は他にもほんとに色々な要素があると思う

知識の幅もそうだし、ユーモアもそう

でも、まずは話そうとする内容が伝わらなければ意味がないと思う

 

大人になるとついつい忘れてしまう何もしらなかったこどもの頃

こどもの頃は

わかった程で話すのやめて〜

と思っていたあの頃

大人になった今、皆もそうなっていませんか?

いつも初心を忘れず生徒に向き合うことが本当の気遣いでは?